結論:ストレッチは“痛いくらい”まで伸ばした方が効く(ただし安全に)
「ストレッチって、痛みが出るほど伸ばすべきなの?」
一言で答えると、
→強めのストレッチ(痛み閾値に近い刺激)で可動域はより大きく改善する傾向がある というエビデンスが存在します。
ただし、痛み=ダメという従来の常識(「痛みを感じたらやめてね」)とはちょっと違う角度からの話になります。
痛いほど伸ばすって何が起きているの?
ストレッチが効く背景には「可動域(ROM:Range of Motion)を広げること」と「伸ばす刺激に体が慣れること(伸張許容度が上がる)」という2つの重要なメカニズムがあります。
1. 可動域(ROM)は伸ばせば伸ばすほど広がる傾向
あるレビューでは 静的ストレッチの強度が高い(痛み閾値近くまで)ほど関節可動域の改善が大きい という報告がありました。
これはつまり、同じ時間ストレッチしても「ちょっと伸ばすだけ」より「強めに伸ばす」方が 柔軟性アップの効果が大きい可能性 があるということです。
2. 痛みの閾値(ストレッチ・トレランス)がポイント
『Tarzan』の取材でも、世界的ストレッチ研究の専門家はこう語っています:
ストレッチは“痛み止め”的に痛み閾値(ストレッチ・トレランス)を上げ、柔軟性を向上させるもの。痛みを感じない範囲で繰り返すだけでは 閾値は上がりにくい。だから 程よく強い刺激ほど可動域は効率的に広がる、と。
これはデータ的には「痛み閾値を少しずつ高めるプロセスが実は柔軟性向上のキモ」という指摘です。
注意点:痛みの種類を見分ける
ここで大事なのが 痛みの種類を見極めること。
✔️ 伸ばして感じる“じんわりした痛み” → OK
✔️ 鋭い痛みやズキッとくるような痛み → NG(筋や神経に負担)
※専門家の多くは「痛みが出るほど強くやれ」とは言うものの、反動をつけて急に伸ばす・無理に引っ張るのは怪我リスクになると警鐘を鳴らしています。
実際の現場でどう使う?(トレーナー視点)
例えば、サッカー選手のハムストリングス:
- 軽いウォームアップ →
- ゆっくり関節可動域を感じながら可動域ギリギリまで伸ばす →
- “ちょっと痛気持ちいい”まで保持(20〜30秒程度) →
- 呼吸を止めない →
- 反動をつけない
このプロセスなら、痛み閾値を安全に高めやすくなります。
一言でまとめると
ストレッチは軽く伸ばすだけより、中〜強刺激で“痛気持ちいい”ラインまで伸ばす方が可動域アップの効果が大きい可能性がある。
ただし、
✔ 痛みの種類を見極める
✔ 反動をつけない
✔ ゆっくりじっくり伸ばす
という安全策は絶対に外さないでください



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