AT試験の流れ
私は高校卒業後、専門学校に進学し
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(以下A T)
という資格を取りました。
このATという資格ですが取得をするのには結構大変で、
幅広いスポーツ医学の知識・技能が必要になってきます。
この資格を取得する流れとしては
主に2つの試験を突破しないといけないのですが…
一つ目が 理論試験 です。
この試験は
基礎問題110問、応用問題110問をそれぞれ150分
で回答していく試験内容になります。
簡単にいうと、ATとして最低限の知識はあるのか ということですね。
二つ目は 実技試験 です。
この試験では
応急処置・アスレティックリハビリテーション・テーピング
の3つを実際に演習し、ドクターを中心とした検定員が審査する
という内容です。
ATとして現場で適切な実技対応が取れるのか といったものです。
理論試験を突破→実技試験を突破→AT合格 といった流れなのですが…
このAT試験の合格率は
全受験者の内わずか20%前後となっています。
しかもそのほとんどが、一つ目の理論試験で不合格になっており、
逆に実技試験だけでみたら合格率はかなり高くなっています。
つまり、ATを取るための大きな壁は理論試験だということが分かります。
今回はこの理論試験に落ちた人を見て、合格した私は何を思ったのか
ということをお伝えしていきます。
大前提それぞれの環境下や背景があることは重々承知の上、
発信してる内容は私個人の考えであり、自分自身の経験をもとに話していきます。
当たり前の結果だよね。
これを言うと、落ちてしまった人が
はあ?ふざけんなよ!!俺だって勉強したわ!
と怒り狂うのが想像できます。
でも当時の私はこれが本心でしたし、今でも変わりありません。
私のいた専門学校の話ですが理論試験に落ちてしまった人には
かなり落ち込んでた人もいましたし、
中には涙を流す人もいたと思います。
おそらく試験に対する気持ちも並々ならぬ思いがあったと思いますし、
こんなに勉強したのに・・・と思う人も少なくないと思います。
でも落ちた人のうちのほとんどは 勉強してなかった と私は思っています。
もっというと 客観的に見て勉強してなかった ということです。
当の本人たちは勉強していたつもりが、
客観的に見たらそれは合格ラインに値する勉強じゃないのです。
はっきり言えば、勉強量が少ないんです。
客観的 という言葉があるが
では具体的にどのくらい勉強すればいいのか。
単純な話ですが、
【テキストと過去問を全部覚えろ。】
ということです。
そんなことは可能なのか。という質問に対しては
余裕で出来ます。と言い切れます。
専門学校の2年間あれば余裕で時間も余りますし、
大学の4年間あればなお余裕ですよね。
私自身、最後の半年はAT試験とは別の勉強もしてたくらいなので
自信を持って言えることです。
逆にこれが出来ないとなるとATの理論試験を突破するのは
難しいのかなと思っています。
もちろん人によって勉強法は違いますし、それぞれの環境があるとは思います。
ただ、AT理論試験を突破したいならもっと勉強しろよ!
というのは受験するほとんどの人に言えることなんじゃないかなと思っています。
結局なんのために勉強を・・
スポーツ現場では試合中、脳震盪で選手が意識を失う場面にも遭遇します。
熱中症で人が倒れることもあります。
そんな経験を重ねると、私自身こんな思いが強くなりました。
【スポーツ中に人は死ぬんだ】
そんな時に頼れるのは、トレーナーとしての知識・対応力だと思います。
選手を守れるのはトレーナーの私たちです。
だから勉強をしないといけないんです。
勉強してるつもり?それじゃあ足りないんです。
AT試験ではトレーナーとしての能力・覚悟が問われます。
何度も言いますが、
理論試験を突破したかったらもっと勉強するしかないのです。。
最後に
私自身ATとしてはまだまだ若手ですし、スポーツ現場に出れば
分からない事だらけなのが現状です。
最初は資格のための勉強をしている部分も少なからずありました。
でも気づいたら勉強したものは自分の知識として身につき、
少しずつ現場とのすり合わせを行えるようになってきたのを実感しています。
資格のための勉強は意味ないという方も中にはいると思いますが・・
大丈夫です!勉強したことは自分の財産として残りますし、
一つ残らずいつか自分自身に還元してくれます。
そして資格をとって終わりというのもまた違います。
スポーツ医療・スポーツ科学が日進月歩するように、
我々トレーナーも日々アップデートしていくことが重要というのは
言うまでもありませんね。
この記事が多くのATを目指す学生・社会人、またトレーナー関係者の方に見ていただければと思っています。
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