断言します。
AT試験は簡単に合格できます!
この記事は
- これからアスレティックトレーナー(AT)の試験を勉強中・受験する方
- ATに興味のある方
- すでにAT資格を持っている方
など様々な方の参考になればと思い記事を書いてみました!!
【AT試験は簡単】
ATを取得するほとんどの方は、大学または専門学校で授業を学び試験に臨むという流れになると思います。
そんな学校や授業の中でこんなことを耳にすることが多いのではないでしょうか。
「AT試験の合格率は低い」
この記事を読んでいるみなさんなら一度は聞いたことがあると思います。
事実、AT試験の合格率は約3割と言われています。
3割。。確かに低い数字かもしれません。
しかし安心してください!!
この記事で紹介する内容をきちんと行えば簡単に受かります。
何度でも言います。
簡単に受かります。
【自己紹介】
そもそもこの記事を書いてるやつはどんなやつやねん。。
と思う方もいるでしょう。
私が受験生だった頃の成績なども、一部お見せしながら自己紹介していきます。
私は高校卒業後、AT資格の取れる専門学校に進学しました。
高校は偏差値50の平均ちょい下?くらいの学校に通っていましたが、
その時の学力は底辺の人間でした。
もちろん勉強なんて一切していませんでしたから、
常に赤点ギリギリを彷徨う高校生でした。
勉強なんてやる意味あるのかよ。
と自分の都合のいいように物事を考えるいわゆる だめな学生 でした。。
当然大学なんて行ける学力がありませんでしたから、
とりあえず元々興味のあるスポーツ系の専門学校に進学したという経緯になります。
4月からATの勉強が始まり、最初は先生の言っている事が理解できなかったり、
そもそも勉強ってどうやるの??というところから始まった専門学生時代でした。
それからは 先輩や先生に勉強方法を聞いたり自分なりに試行錯誤を重ね、
2年生の春頃には学校トップの成績になっていました。
正直な話、この頃(受験半年前くらい)には、ATの理論試験は確実に受かるなと思ってしまうくらい余裕がある状態になっていました。
↓ちなみにこちらは全国の学校グループが合同で行った模試の私の成績になります。
基礎・応用を合わせてでは265人中1位の成績となっていました!
もちろん現役で受験した令和3年度のAT試験も容易に突破することが出来ました!
私自身、現役でAT試験を合格し、全国模試でも総合1位をとった時の勉強方法を具体的に紹介していこうと思います。
メインは◯◯と◯◯を徹底する
結論から先にお伝えすると、
・教科書を覚える
・過去問を解きまくる
の2つだけを徹底する です。
なんだぁ、めっちゃシンプルじゃん。。と思ってしまった人は要注意です。
極端な話ですが、試験の問題は9割以上がAT教本から出題するので、
AT教本全てを暗記すれば、まず間違いなく受かると思います。
しかしそのやり方は現実的じゃないですし、明らかに効率が悪いと思います。
そこで+必要になってくるのが 過去問を解く ということです。
過去問を解くことで、試験の出題傾向や教科書のどこを覚えればいいのか という
試験突破の解像度が上がってくるのです。
ここまでは試験対策をしていればなんとなく分かる部分だと思いますので、
・教科書を覚える
・過去問を解きまくる
この2つについてそれぞれどういった方法で行うかを解説していきます。
今回は教科書を具体的にどう覚えるのか について詳しく解説していこうと思います。
教科書を覚える
※2022年より教本の改訂が行われます。
中身の変更点は多少あるものの、内容そのものが大きく変わるわけではありません。
なるべく2022年以降の教本を扱う方にも考慮しながらご説明していきます。
【①アスレティックトレーナーの役割】はポイントを抑えるだけ
過去問を見ても比較的に出題数が少なく、頭で考えれば分かる問題が多いのが特徴です。
アスレティックトレーナーの歴史などは出題傾向にありますので、年号なども一緒に覚えておくといいと思います。
また7つのアスレティックトレーナーの役割など、表になっているものも目を通しておくべきです。
注意点として【診断】に関わる問題が出てくることが予想されます。
これらはおそらく必修問題ではないかと噂されているので注意するようにしてください。
テキストが厚い分幅広く勉強しがちですが、
ポイントを押さえておけば問題ない科目ですので
優先順位を誤らないようにしてください。
出題数が少ない・考えれば分かる問題が多い
ということから一番優先順位の低い科目かなと個人的には思います。
【②運動器の解剖と機能】はメジャーなところを抑えること!
解剖は、基礎科目の中心になってくる一つになります。
トレーナーの基礎知識でもあることから、授業の早期から触れる内容だと思います。
この科目の質を上げると、外傷・障害やアスリハの点数も必然と上がってくるので、満遍なく取り組んでいきましょう。
特に【FTAの正常値は◯°】や【ACLの前方制動力は◯%】など数字に関する問題などは出題者側からすると出しやすく、特に解剖は数字系も多いのでチェックしておくと良いでしょう。
主題傾向として過去問を見ると分かるとおり、
似た問題が毎年出るので過去問と一緒に行うと尚良いでしょう!
【③スポーツ外傷・障害】はそれぞれの怪我の大きな特徴を掴むこと。
基礎の中でも出題数が多く、勉強の優先度は比較的高い科目となっています。
教本には怪我別で
- 病態
- 成因
- 診断(徒手検査法)
- 治療
などに分かれて書かれています。
この教本通り、それぞれの怪我ごとに勉強していくと頭の中でもまとまりやすくなると思います。
・これはどんな特徴の怪我で(病態)
・どんなシチュエーションで起こる怪我なのか(成因)
・どんな徒主テストがあり、画像診断の特徴はどんなものか(診断)
・治療の大まかな流れ、手術の有無やその内容(治療)
上記のように自分なりにまとめておくと外傷・障害の正答率は格段に上がると思います。
さらにコツとして、解剖学と並行して勉強すると効率がかなり上がってくるのでおすすめの方法です。
解剖学と外傷・障害に限らず、関係性の深い科目などは並行して行うことで、
それぞれの理解度も高まりやすくなるので意識をして見ると良いでしょう。
【④健康管理とスポーツ医学】は難易度の高い科目だからこそ時間をかけること。
循環器系など内科的な科目のうえ、特殊環境やドーピングなど分野が広いことが特徴の科目となっています。
理論試験の勉強をしていく上で難易度の高い科目と言われていますが、
その理由としてこの科目に時間をかけている人が少ない という点にあると思います。
学校に通っている方はそもそもこの科目を勉強し始めるのが遅い傾向があります。
なぜなら学校の授業の流れとして、
解剖学→外傷・障害→アスリハ・コンディションニング・検査・測定・・・・という順番で時間をかけていく事が多いのが現状だからです。
スポーツ栄養や救急処置などは多少遅くから勉強をしても
十分に巻き返すことが可能ですが、
スポーツ医学に関しては違うと考えています。
また解剖学などと大きく違う点として、知識の吸収がしずらいという事です。
ATを目指す人のほとんどはスポーツ経験者ですから、筋肉や骨などには事前知識やなんとなくのイメージを持っている事が多いですが、
スポーツ医学に関してはそれがほとんど無いと思われます。
そのため興味も中々持ちにくいですし、モチベーションの観点からも吸収が難しい科目と言えます。
しかし、ちゃんと勉強時間を確保して一つ一つ自分に落とし込めば問題ありません。
難しい言葉が出てくることもありますが、
疾患別で見てみると大まかな概要と特徴しか書いていません。
私自身、スポーツ医学を勉強し始めた頃は、慣れない漢字が並んでおり全然勉強が進みませんでした。
もしかしたら漢字のみならず、説明の仕方も難しい言い回しをしているように感じる科目かもしれません。
おすすめの方法として、分からない単語が出てきたらすぐスマホで調べる
【即検索法】です!(勝手に名付けました笑)
私自身の話をすると、スポーツ医学の勉強を始めた当初は、
分からない単語や医学用語が出てきても、そこだけ飛ばしながら覚えていました。
しかし分からない単語を飛ばしがら読んでいると、当然ながら内容が理解出来ません。
浅い理解度のまま次に進んでしまうと、次の内容はもっと理解度が下がってしまう状況となります。
この勉強法ではだめだと思い、時間をかけてでも分からない単語を一つ一つ調べていく即検索法をしてからは、理解度がグッと上がっていきました。
最初は分からない単語が多いため都度検索する事が多いとは思いますが、
ある程度進んでいくと勉強の進む速度も加速度的に上がっていき、
結果的に効率的な勉強を行うことが出来るようになっていきます。
スポーツ医学は
・試験での出題数が多いこと
・学校のカリキュラム上、授業が始まるスタートが遅いこと
・興味が湧きにくいこと
上記の特徴からスポーツ医学は、特に勉強時間をかけていきたい科目だと言えます。
【⑤検査・測定と評価】は後回しの方がいいかも?
スポーツ現場でも実際によく行う姿勢評価や動作評価などがまとめられてる科目になります。
ではなぜ後回しの方がいいのか。
それは、基礎科目の内容が大前提の上で書かれているからです。
逆にいうと、解剖学、外傷・障害などがある程度理解できると、この科目は簡単に理解することが出来るようになります。
さらには解剖学と外傷・障害に加えて、アスリハやバイオメカニクスも理解できてくれば仮に知らない内容が試験で出題されたとしても、
しっかり考えれば分かる といった状態になってきます。
そのため、この科目はあまり焦らずに基礎知識がある程度付いてから勉強を始めるのでもいいかと思います。
教本自体の内容量もそんなに多くない上、過去問を見ても同じ問題が比較的出てくる科目でもあるので、自分の学力と勉強に費やせる時間を考慮しながら取り組んでいくのがおすすめです。
【⑥予防とコンディショニング】は出題傾向を読むこと。
AT教本の中で最もページ数が多いのがこの科目。
もちろん内容が多いため、それに伴って膨大な量を覚えなくてはいけないのですが
この中でも優先順位をつけながら覚えていくと効率的な勉強が出来るようになります。
具体的に言うと、コーディネーショントレーニングのところを見た時に
合計8ページくらいの範囲で書かれています。
その内訳として1ページ目に概要、2ページ目以降に実際のトレーニングの説明が書かれています。
過去の試験問題を振り返ってみるとコーディネーショントレーニングについて問われる問題のほとんどが1ページ目に書かれている概要の部分になります。
例えば 7つのコーディネーション能力とは何か・・や、
7つの能力それぞれの内容はどんなものか などなど。
上記の問題は毎年出題されているのに、
具体的なトレーニングについて問われる問題を私は一度も見たことがありません。
それだけAT試験は似た問題を出題される傾向があるという事です。
馬鹿正直に8ページを丸々暗記するよりも、より出題されやすい1ページ目を中心に勉強し、他のページは軽く目を通す程度の方が合格率は高まってくるでしょう。
万が一出題されたとしても、7つの能力が理解できていれば簡単に答えを導けるはずです。
このように一見、AT教本の分厚さにびびって、果てしないように感じてしまいますが、過去問と照らし合わせみると、意外と覚えるべきポイントがわかってくるはずです。
【⑦アスレティックリハビリテーション】は複数の科目と一緒に。
AT試験の応用問題において毎年30問ほどは出題されるメイン科目の一つです。
この科目のポイントは【他科目と一緒に】ということです。
というのも 検査・測定と評価 と同様
基礎知識が大前提あっての科目だからです。
そのため、試験勉強の初期からいきなり覚えようとするのは愚策といえます。
しかし検査・測定と評価 と大きく違う点は、
基礎科目をやっておけばこの科目も半分ほどは点数が取れるということです。
実際に私の学校で起きた出来事を皆さんに共有しようと思います。
私の学校は定期的にAT試験の過去問をやるのですが、
まだ基礎科目の解剖学や外傷・障害のみを勉強しており
授業でも応用科目などはあんまり行っていない状況の時です。
試しに応用もやってみよう ということで
みんな諦めムードの中、応用問題を解く時間がありました。
結果は意外にも半分くらいはみんな取れる状況になっていました。
「まあ考えればなんとなく分かるよね!」
とみんな言いながら答え合わせをしていたのが印象的です。
過去問を見てみても、ある程度の基礎科目が分かれば選択肢はなんとなく限られてくるので、高確率で正解を出すことが出来るようになるのです。
もちろん、AT試験を受ける当日の段階ではアスリハも完璧!と言う状態で臨みたいですが、そのためには土台の基礎科目をどれだけ勉強するかが鍵になる と個人的は思っています。
【⑧救急処置】は言葉や数字の暗記をする。
救急処置では5つのショック兆候や具体的な数字などの暗記が求められます。
数字に関して言うと
「橈骨動脈で脈が触れれば収縮期血圧が80mmhgは合ってるのか 」
という問題に対して、どんなに考えても80という数字をそもそも覚えてなければ
答えの導きようがありません。
なので具体的な数字や言葉の暗記は優先しながら覚えていきましょう。
また、命に関わる一次救命処置に関しては必修問題の可能性があるので、要注意ポイントの一つと言えます。
【⑨スポーツと栄養】は暗記量に比例する。
スポーツと栄養に関しては救急処置と同様、どれだけ暗記をできるかが鍵になってきます。
例えば
ビタミンの働きや欠乏症状
水分補給の量
など単純な知識量を求められる科目となります。
単に覚えているかが鍵になりますので、
試験問題を確認して 考えればなんとなく分かる といったケースがあまりありません。
逆に言えば、絶対的な勉強量で暗記すればこの科目に関しては
取りこぼすことはほとんど無いと思います。
【その他の科目に関して】は勉強する教材を間違えないこと!
AT教本の9科目に加えて、
・運動生理学
・スポーツバイオメカニクス
・スポーツ心理学
などがあります。
上記の科目に関してはAT教本とは別のテキストから出題される科目があります。
このテキストに関して日本スポーツ協会からは公表はされておらず、
どの教材を見ればいいか分からない人もいるかと思います。
そんな方のために私自身も勉強していたテキストをご紹介します。
おそらくこのテキストの中から試験問題も出題されているかと思います。
運動生理学 参考テキスト
運動生理学に関してはこちらのテキストになります。
出題問題の内容がテキストと一致する問題が多くありますので、
こちらのテキストを勉強するのが良いかと思います。
内容も比較的分かりやすく、
図表なども多いテキストなので理解もしやすい1冊になっています。
スポーツバイオメカニクス 参考テキスト
バイオメカニクス自体を理解するのに苦労する方もいらっしゃるかと思います。
こちらの1冊も内容自体は分かりやすく、
また100ページと比較的薄いテキストですので、スポーツバイオメカニクスの勉強におすすめです。
試験問題に関してもこちらのテキストとの関連性は大きいので、
AT教本と一緒に勉強すると良いでしょう。
スポーツ心理学 参考テキスト
こちらは日本スポーツ協会のスポーツ指導者養成テキストの1つになります。
おそらくこの記事を見ている多くの方が持っている1冊かと思います。
スポーツ心理学に関してはこちらのテキストが有力かと思いますが、
ドンピシャでこの本!とは言い難いかもしれません。
その理由としては過去問のスポーツ心理学を見ても記載されていない内容もありますし、問題自体にも正誤がつきづらい科目であるからです。
過去問を見ておくことは重要かと思いますが、
正直 この科目に関して直感で挑むのも一つの手段かと思います。
また心理学の特性上、正誤がつきにくい科目ですのであまり時間をかけての勉強は必要ないかと個人的には思います。。
まとめ
暴論ではありますが、ATの理論試験に関しては教本を全て暗記すれば
まず間違いなく合格します。
実際に私も①教本以外はほぼ暗記した状態で試験に挑みましたし、
勉強の絶対量を上げれば不可能ではありません。
大前提、AT理論試験を突破するには勉強量がある程度必要になってくるのは事実です。
ただ、勉強時間が多ければそれでいいかと言うとそれもまた違います。
各科目には出題内容の傾向がありますので、
それを適切に把握しその傾向に沿った勉強をすることで、
質の高い勉強ができるようになります。
AT試験を突破するために頑張っている人を心から応援しています!!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
今回は教科書を具体的にどう読むかについて解説してみました
AT試験や身体・スポーツに関することで悩んでいることなどありましたら、
インスタグラムで無料相談なども行っていますので、良かったら下記リンクからご連絡ください。
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