先にお伝えしますが
この記事は個人的な感想になりますのでご了承ください(笑)
私は普段、サッカーチームでトレーナーをしており、日々怪我人のリハビリや応急処置などを行っています。
特に育成年代の選手をみていて思うことがあるのですが、、
それは【痛みに敏感な選手が多い】
ということ。
具体例を挙げると、
【太ももに相手の足が当たり、動かすと痛くてたまりません!!!】
とか
【足の爪を踏まれて痛みが強いです。】
とかとか。
「おお!そっか!それは痛いな!痛みを少しでも引かせるためにこの処置をしよう!
よし、こうすれば痛みが完全になくなることはないけど、少し楽になるよ!
ケアも継続していこう!よし、グラウンドに行ってこい!」
私もトレーナーの立場として怪我や症状に合わせて対応して選手を送りだすのですが。。
そんな中、【いや、少し痛みがあるので出来ません。】と。。
最近はこんなやりとりを、選手たちとする事があります。
私としては
いやいや。ちょっと待て。
軽度の打撲症状で練習を休むのかよ。。
と思ってしまう事があります。
もちろん、怪我の評価はトレーナーとして強い責任感を持って行っていますし、
症状の強い打撲は処置を誤れば大きな問題になるリスクもある怪我の一つです。
プレーが出来そうなのか、ストップをかけるべきなのかの判断も医学的知見に基づいてしっかり行っています。
選手の怪我がどんな状態であるか、チェックした感じは出来そうだけどどう?
とまずは伝えます。
しかし、選手は【うーん。。でも痛みがあるんですよね。。いつものパフォーマンスが出せない気がします。。。】
内心では「これくらいで休むな!サッカーしてれば打撲なんていくらでもするだろ。ももかん(太もも打撲の通称)が痛いのは分かる。
でもそれで休んでたらキリがないよ。。」
と思ってしまうわけです。
人によって 痛みの感じ方(閾値)はそれぞれなので、
私の想像よりも強い痛みだったりすることもあると思います。
でも大前提プレーを続ける意志や、多少痛みがあっても練習したい!と思うくらいのメンタリティは持っておいて欲しいなと個人的には感じます。
特に小学生・中学生では、【怪我の経験】をする機会がまだ少ないと思います。
この痛みはプレーを継続できる痛みなのか。それとも出来ないのか。
この判断は選手本人だけでは難しいと思います。
その判断が難しいうちは、とりあえず少し痛くてもまずはやってみる。
事が大事だと思います。
ももかんなどの打撲症状は動いたら意外と出来た。という事も多いかと思います。
こういった【意外と出来る!】という感覚も経験の一つになっていき、選手自身の今後の財産になっていくのではと感じています。
間違って欲しくないのが、無理をする=成長する ではないという事です。
育成年代では、急速な心身の発育が行われているなかで、怪我意外にも様々な壁があるでしょう。
選手の主観的な感覚も尊重するべきだとも思います。
しかしリスク管理をした上でなら
痛いから休む。ではなく、痛いなりにやってみてそれでもダメならしっかりケアをする。
といった判断の方が結果的に選手の成長にも繋がると思います。
痛みが敏感なのは悪いことではありません。
【痛み】は身体のサインですので、それをより強く感じる事ができれば、
慢性的な怪我を予防しやすいというメリットもあるはずです!
身体は適度に敏感に。でも敏感すぎるのもNG。
捻挫は怪我じゃねーから走ってろ!!みたいな昭和の指導者はどんどん淘汰されて
今じゃそんなことを言っている人がいたら一発アウトですね。
ただ逆に どんどん休め!というのも違いますよね。
上手くなるためには練習を積み重ねていかないといけなわけですから。
結論:怪我をしたら無理をすることは決してない!でも出来そうならやったほうがよくない?
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