オスグッド病は成長している証!ではありません!

スポーツ医科学

【本日のつぶやき】

こんにちは!

私はアスレティックトレーナーとしてJリーグのトレーナーをしている者です!

みなさんはオスグッド病を知っていますか??

おそらくこの記事を見ているという事は、
オスグッド病に悩まされた経験や、今現在悩まされているということではないでしょうか。

私がトレーナーになってから何人ものオスグッド病になった人たちを治療してきて
よくこんな言葉を聞きます。


【オスグッドは成長痛だから身体が成長している証!!キラン✨】

結論:全然ちゃいます。。笑


特にこれを言う人はオスグッド病になった子の保護者や、コーチたちに多い印象です。


もし、オスグッド病は成長している証 と言う論調なら、成長期の子は全員オスグッド病になってしまいますね、、


身長がぐんぐん伸びていてもオスグッド病にならない子もいるし、身長はあまり伸びてないけどオスグッド病になる子ももちろんいます。


本来オスグッド病になる要因は多岐にわたります。

よく言われるのはもも前(大腿四頭筋)の硬さからくる症状誘発。
しかし、要因はそれだけではありません。

もも前の硬さによるお皿の偏位。

膝に負担のかかる動作を日常からしているのかも知れません。

痛みがでているのは膝だけど、原因が股関節や足首 といったこともよくあります。


それぞれの子によって筋力や柔軟性も違うし、動かし方も違ければ、生活環境だって違います。

その子に合った治療・リハビリが必要なのです。



慢性的な怪我には必ず原因があります。

それがたった一つの原因なのか、複合的に絡み合った原因なのかは分かりませんが
一括りに【成長している証だ!】と決めつけてしまうのはあまりにもズレていると私は思います。



またオスグッド病で悩む子が多い理由の一つとして、無理をしながら運動してしまう というのもあります。

オスグッド病は、運動をしながらケアをすることで完治出来るレベルから、今すぐに運動を中止しないといけないレベルまであります。

特に危険なのは、痛いけど頑張れば運動できる こういった症状の時です。

痛みが強いのに激しい運動を繰り返していると、骨はさらに脆弱化し、大きな変形や手術をしないといけない なんてことにもなりかねません。


所属先のコーチに【成長痛なら出来るだろ!】と厳しい言葉を言われ、痛みを我慢しながら渋々運動をするといったこともあります。

怪我へのリテラシーが低い運動指導者や保護者が子供の周りにいると、その子が結果的に辛い思いをしなくてはいけません。


もし膝に痛みを感じた時や、もしかしてオスグッド病かな?と感じた時には、
迷うことなく近くの医療機関に受診することをお勧めします。

慢性的な怪我は早期治療が早期の運動復帰に繋がります。


何度も言いますが、オスグッドは身体が成長している証 ではありません。

身体に問題が起きている証拠なので、早めの治療を開始して元気に運動をしてあげられるようにしましょう。

それじゃまた!




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