サッカーは90分+αの間、全力ダッシュと方向転換、
ボールとの駆け引きが入り混じる「高強度インターバルスポーツ」です。
よくある疑問として、
「プロテインってムキムキになるためのものじゃないの?」
「走るスポーツには不要なんじゃない?」
という声があります。
しかし、科学的視点で見ると サッカー選手にとってタンパク質は必須の栄養素であり、
プロテイン(サプリメント)はその補完として有用であるエビデンスが複数あります。
エビデンス①:サッカー選手のタンパク質摂取量は推奨値と同等かやや高め
Meta-analysis(2019)では、サッカー選手(ジュニア・成人)における1日のタンパク質摂取量が次のように報告されています。
- ジュニア:平均 1.9 g/kg/日(CI 1.8–2.0)
- 成人:平均 1.8 g/kg/日(CI 1.6–2.0)
この量は、ISSNなどスポーツ栄養の国際基準で推奨される
1.2〜2.0 g/kg/日 の範囲内〜やや高めです。
つまり現場の多くの選手は、すでに筋タンパクの要求量に沿った食事をしていると推測されます。
この点は重要で、
→サッカー選手は一般人よりも筋タンパク維持・回復のニーズが高い
という科学的背景が裏付けられています。
プロテイン補給がもたらす具体的メリット(科学的根拠ベース)
ただし注意点として、論文1305自体は補給効果の実験ではなく「実際どれだけ摂っているか」を示したものです。
そこで、関連論文の知見も合わせて「プロテインがどんな効果をもたらす可能性があるか」を整理します。
1. 筋損傷マーカーの上昇を抑える(回復促進)
チームスポーツ選手を対象とした研究(レビュー)では、
- プロテイン摂取によって運動後の筋損傷マーカー(CKなど)の上昇が抑えられる
- 一部の研究でパフォーマンス回復が促進される例もあり
という傾向が報告されています。
ただし結果は研究により一貫してはいません。
つまり、
プロテインは「筋損傷の指標」を改善する
→ 結果として回復を助ける可能性がある
という科学的根拠が一定の割合の研究で示されています。
2. タンパク質+炭水化物でグリコーゲン回復が促進
複数のスポーツ栄養研究で、
- 運動後に 炭水化物 + タンパク質 を同時摂取することで
- 筋グリコーゲンの回復が向上
するというデータがあります。
これはサッカーのような持久・強度混合型スポーツで特に有用とされています。
3. すべての研究でパフォーマンス向上が証明されているわけではない
プロテインの研究では、
- 炎症マーカーや疲労指標に変化なし
- 筋肉痛(DOMS)への影響も限定的
- パフォーマンス改善が明確でない
といった結果も報告されています。
これは科学的に見ると当然で、
👉 栄養は 単独でパフォーマンスを劇的に変える魔法ではない
👉 トレーニング・睡眠・全体の食事などとの相互作用で効果が出る
ということです。
実際の現場で「プロテインは何に効く?」をまとめる
エビデンスをまとめると、
✔ サッカー選手の身体はタンパク質要求量が一般人より高い(1.8〜1.9g/kg)
✔ 回復(筋損傷の抑制・グリコーゲン補充)をサポートする可能性あり
✔ 炎症や筋痛の改善は明確ではない(異論あり)
✔ パフォーマンス向上は単体では証明しづらい(栄養全体戦略の一部として考えるべき)
現場の実践ポイント(科学+現場のリアル)
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 1日のタンパク質量 | 1.4〜2.0 g/kg |
| トレーニング後 | 炭水化物+タンパク質 で回復促進 |
| 食事で不足時 | プロテインで補完 |
| 単体効果 | 過大評価しない |
ISSNなど国際ガイドラインでもこの範囲が推奨されています。
サッカー選手におすすめプロテイン
まとめ:サッカー選手にプロテインは“補助線”として強い味方
サッカーは繰り返しハードな刺激を受けるスポーツであり、その回復にはタンパク質が鍵になります。
プロテイン補給は、
- 食事で不足しがちなタイミングの補完
- 回復の土台をつくる
- トレーニング効果の最大化を助ける
という点で、エビデンスをベースに「あり」の戦略です。
ただし、本当に効果を最大化するには
👉 総合的な栄養計画(炭水化物/脂質/水分/タイミング)
👉 睡眠と休養
👉 トレーニング内容
との組み合わせが必要であることを忘れないでください。




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